2024-02

その他の用語

園芸用語『自根苗』とは? 接ぎ木苗との違いを解説

自根苗とは、接ぎ木をせずに、種から育てた苗木のことです。接ぎ木苗とは異なり、台木と穂木の2つの品種を合体させたものではなく、苗木全体が同じ品種で構成されています。そのため、品種本来の性質をそのまま受け継いでおり、病害虫に強い、育てやすい、結果がつきやすいなどの特徴があります。また、接ぎ木苗よりも幹が太く、樹勢が強い傾向があります。しかし、接ぎ木苗に比べて、成長が遅く、価格が高くなる傾向があります。
育て方に関する用語

間引きの重要性とやり方

間引きとは、成長を揃え、過密にならないようにするために行う栽培管理の一種です。 間引きの目的は、植物の生育を促し、収穫量を増やすことです。 植物が密集して生えていると、養分や水分を十分に吸収できず、生育が悪くなるからです。 また、病害虫の発生率が高くなるという問題もあります。 そのため、間引きを行うことで、植物の生育を促進し、収穫量を増やすことができます。 間引きの方法は、植物の生育状態を見ながら、適宜行うことが大切です。 一般的には、本葉が2~3枚になったころに行うことが多いです。 間引きを行う際には、生育が悪い株や、病害虫が発生している株から優先的に間引くようにしましょう。 また、根を傷つけないように、株元を手で摘み取るようにしましょう。
肥料に関する用語

粒剤とは?使い方やメリットを詳しく解説

粒剤とは? 粒剤とは、粉剤や液剤よりも小さな粒状の製剤のことです。 主に農薬や肥料、除草剤などの薬剤を粒状にすることで、散布や施用のしやすさを向上させることを目的としています。粒剤の形状や大きさは、薬剤の種類や用途によって異なりますが、一般的には直径1~3mm程度の小さな粒状をしています。 粒剤は、粉剤や液剤よりも飛散しにくいという特徴があります。そのため、風や雨の影響を受けにくく、薬剤の散布や施用がしやすいというメリットがあります。また、粒剤は、水に溶けにくいという特徴もあります。そのため、薬剤が水に流されにくく、薬効が長続きしやすいというメリットがあります。 粒剤は、主に農薬や肥料、除草剤などの薬剤を粒状にすることで、散布や施用のしやすさを向上させることを目的としています。粒剤の形状や大きさは、薬剤の種類や用途によって異なりますが、一般的には直径1~3mm程度の小さな粒状をしています。
育て方に関する用語

長日処理で花咲かせよう

長日処理とは何か 長日処理とは、植物に一定時間以上の光を当てることで、開花を促す処理のことである。植物は、光を感知することで、体内でホルモンを生成し、そのホルモンが花芽の形成を促進する。長日処理は、本来、短日植物や中間日長植物に適用される手法であるが、最近では、長日植物にも適用されるようになってきている。長日処理を行うことで、植物の開花を早めたり、花をより多く咲かせたりすることができる。
植物の種類に関する用語

園芸用語:自家不和合性

自家不和合性とは、同じ個体の花粉と子房が結合して種子を生成することができない現象のことです。この現象は、植物が近親交配による遺伝的多様性の低下を防ぐための適応であると考えられています 自家不和合性には、花粉を拒絶するタイプと、子房を拒絶するタイプの2つのタイプがあります花粉を拒絶するタイプでは、花粉が子房に到達すると、花粉管の成長が阻害されます子房を拒絶するタイプでは、花粉管が子房に到達しても、受精が成功しません 自家不和合性は、多くの植物種で観察されており、植物の繁殖に重要な役割を果たしています自家不和合性があることで、植物は近親交配による遺伝的多様性の低下を防ぎ、適応能力を高めることができます
土に関する用語

園芸用語「還元分解」とは?

園芸用語「還元分解」とは、植物や動物の死骸やその他の有機物が微生物によって分解されるプロセスのことです。このプロセスは、微生物が有機物を分解して二酸化炭素、水、その他の単純な物質に変換することによって行われます。還元分解は、生態系にとって重要な役割を果たしており、有機物を分解して栄養素を再利用できるようにします。また、還元分解は、土壌の肥沃度を維持することにも役立っています。 還元分解は、好気性還元分解と嫌気性還元分解の2つのタイプがあります。好気性還元分解は、酸素の存在下で行われる還元分解です。嫌気性還元分解は、酸素のない環境で行われる還元分解です。好気性還元分解は、嫌気性還元分解よりも早く行われます。また、好気性還元分解は、嫌気性還元分解よりも多くの種類の微生物によって行われます。
肥料に関する用語

硫酸加里とは?園芸で使える加里肥料のメリットと使い方

硫酸加里とは、硫酸と加里を化学反応させて作られる無機化合物です。 化学式はK2SO4で、白色の結晶または粉末状の物質です。水に溶けやすく、加水分解によって硫酸イオンとカリウムイオンを放出します。 硫酸加里は、園芸においてカリウムを供給する肥料として使用されます。 カリウムは植物の成長に欠かせない栄養素であり、根の伸長、茎や葉の丈夫さ、花や実の付きを良くする効果があります。また、病害虫に対する抵抗力を高める効果もあります。 硫酸加里は水に溶けやすい性質を利用して、水溶液にして散布したり、土壌に直接施用したりして使用します。水溶液にして使用する場合は、1000倍から2000倍に希釈して使用します。土壌に直接施用する場合は、1平方メートルあたり10gから20gを施用します。 硫酸加里は、カリウムを多く含む肥料ですが、リンや窒素は含みません。そのため、硫酸加里単独で使用すると、リンや窒素が不足して植物の生育が阻害される可能性があります。リンや窒素を補給するためには、リン酸カリ肥料や窒素カリ肥料と併用して使用することが大切です。
育て方に関する用語

園芸用語「長日」について

園芸用語「長日」について 長日とは何か 長日とは、植物が花を咲かせるために必要な日照時間が12時間以上必要である状態を指します。そのため、日照時間が12時間以上の地域では、一日中日差しを浴びることができ、植物は花を咲かせやすくなります。一方、日照時間が12時間未満の地域では、一日中日差しを浴びることができず、植物は花を咲かせにくくなります。そのため、これらの地域では、植物を花咲かせるために、人工光で日照時間を延長する必要があります。
育て方に関する用語

自家不稔とは?その基礎知識と対策

自家不稔とは、植物の受粉において、同じ個体の雄しべの花粉が同じ個体の雌しべに届いても受精しない現象です。これは、植物の遺伝子の中に、自家受精を阻害する遺伝子があるためです。自家不稔は、植物が近親交配を防ぎ、遺伝的多様性を維持するために発達したと考えられています。 自家不稔は、植物の種によってさまざまです。自家不稔の程度が強い植物では、同じ個体の雄しべと雌しべが接触しても、受粉が起こりません。自家不稔の程度が弱い植物では、同じ個体の雄しべと雌しべが接触しても、受粉が起こることはありますが、受精率が低くなります。
肥料に関する用語

園芸用語『硫安』を知る

硫安とは、硫酸アンモニウムの略称で、窒素と硫黄を多く含む無機化合物のことです。化学式は(NH4)2SO4で、アンモニアと硫酸を反応させて製造されます。硫安は、主に肥料として使用され、水稲や小麦などのイネ科作物や野菜に多く用いられます。また、畜産飼料にも使用されます。硫安は、水に溶けやすく、窒素と硫黄が速やかに植物体に吸収されるため、即効性のある肥料として知られています。硫安は、粒状や粉状のものが一般的ですが、液体状のものもある。液体状の硫安は、水に溶かして与えるため、散布しやすいのが特徴です。