病気に関する用語

雨前散布とは?病害防除の基本を解説

雨前散布とは、その名の通り雨の前に農薬を散布する方法のことです。雨の直前に散布することで、雨水によって農薬が洗い流されることを防ぎ、農薬の効果を最大限に発揮させることができます。雨前散布は、病害防除の基本として、古くから行われてきました。 雨前散布を行うタイミングは、雨が降る直前です。雨が降ると、農薬が洗い流されてしまうため、その直前に散布することが重要です。散布する農薬の種類や、その日の天気予報などによって、散布するタイミングは異なります。一般的には、雨が降り始める30分~1時間前までに散布するとよいでしょう。
病気に関する用語

園芸用語『複合耐病性』とは?

複合耐病性について考える前に、まずは複合という意味と、耐病性という意味を分けて考えます。 composite(複合)とは、ラテン語で「一緒に」を意味する「com」と、「置く」を意味する「ponere」が合わさって生まれた言葉です。したがって、その意味は、複数のものを組み合わせることです。 resistance(耐病性)とは、病気に対する抵抗力のことです。よく似た言葉にimmunity(免疫)というものがありますが、resistanceとimmunityは意味が異なります。 resistance(耐病性)とは、特定の病気に感染しても、それを押さえ込み、病気の進行を阻止する能力のこと。一方immunity(免疫)とは、病原体と接触しても、そもそも感染しない能力のことです。
育て方に関する用語

「カルス」とは?園芸で重要な用語

園芸の世界でよく使われる専門用語に「カルス」という言葉があります。カルスとは植物が傷ついた部分や切り口に形成される傷跡をふせぐ保護層のような役割を果たす細胞の塊を指します。カルスは、傷口から植物の体液が漏れないようにし、病害虫の侵入を防ぐという重要な役割を果たしています。また、カルスの形成によって切り口が覆われることで、傷口からの水の蒸散を防ぎ、植物の体内の水分量を維持する働きもあります。
育て方に関する用語

園芸の用語『切り戻し』、その効果ややり方を解説!

切り戻しとは、植物の枝や葉を部分的に切り取ることで、その後の成長を促す技術です。ガーデニングや園芸において、植物を美しく整えたり、花をたくさん咲かせたりするために施します。切り戻しを行うことで、枝や葉の更新、不要な枝の除去、花芽の形成など、さまざまな効果が期待できます。 切り戻しの目的は、大きく分けて3つあります。
  1. 植物の成長を促す
  2. 植物の形を整える
  3. 花をたくさん咲かせる
植物の成長を促すためには、不要な枝や葉を切り取ることで栄養を集中させる必要があります。また、新しい枝や葉を発生させることで、より元気な植物に育てることができます。
植物の形を整えるためにも、切り戻しが有効です。不要な枝や葉を切り取ることで、すっきりとした形に整えることができます。また、切り戻しを行うことで、よりコンパクトに育てることも可能です。
花をたくさん咲かせるためにも、切り戻しが重要です。花芽を形成するためには、定期的に切り戻しを行う必要があります。切り戻しを行うことで、より多くの花芽を形成し、花をたくさん咲かせることができます。
育て方に関する用語

耕種的防除:害虫・病原菌の予防的防除法

耕種的防除とは、農作物に害虫や病原菌が侵入することや、蔓延することを防ぐための農法です。この方法は、化学的な農薬に頼らずに、農作物が育つ環境を害虫や病原菌にとって住みにくいものにすることで害虫や病原菌による被害を軽減します。耕種的防除の方法は、農作物の種類や栽培方法によって異なりますが、一般的な方法としては、輪作、混作、カバークロップ、コンパニオンプランティング、生物農薬などがあります。輪作とは、同じ農作物を同じ畑で連続して栽培しないことです。これにより、害虫や病原菌が農作物に定着することを防ぎます。混作とは、異なる作物を同じ畑で同時に栽培することです。これにより、害虫や病原菌が一つの作物に集中することを防ぎます。カバークロップとは、農作物が育っていない時期に畑に植える作物のことで、土壌の侵食を防ぎ、害虫や病原菌の隠れ場所を減らす効果があります。コンパニオンプランティングとは、異なる種類の作物を隣り合わせに植えることで、害虫や病原菌を寄せ付けない効果があります。生物農薬とは、害虫や病原菌を駆除するために使用する生物のことです。
育て方に関する用語

雨除け栽培とは?病気を防ぎ良品多収になる栽培方法

雨除け栽培とは、文字通り雨を避けて行う農業のことです。 雨は作物に水分を与える恵みですが、同時に病気や害虫の発生を助長する要因にもなります。 雨除け栽培はそのようなリスクを軽減し、安定した収量と品質を確保することを目的としています。 雨除け栽培には、トンネルやハウス、ビニールシートなどさまざまな方法があります。 いずれの方法も、雨を遮りつつも、十分な日当たりを確保することが大切です。 また、雨除け栽培では、病害虫の発生に注意を払う必要があります。
植物の種類に関する用語

ヒガンバナ科副花冠のすべて

副花冠とは、雌しべの先端につく付加物である。雌しべの基部にできる普通の花びらは花冠と呼ばれる。雌しべの先端から出るもので、花びら状ではなく突起状のものを副花冠という。副花冠は、雄しべが退化して花糸のみになっているものが多い。これが副花冠の起源である。副花冠は、子房の先端にある場合と、子宮頸部にある場合がある。また、副花冠は、雄しべが花びら状の突起や、糸状の突起、さらに鱗片状の突起となっている場合があり、その形は多様である。
肥料に関する用語

園芸の用語『カリ』について

園芸の用語『カリ』について カリとは何か カリとは、植物の成長に必要な栄養素の一種です。 リン酸と並んで、三大栄養素の一つとされており、植物の成長を促進する働きがあります。 カリは、土壌中から根を通じて吸収され、植物体内に運ばれます。 葉や茎、花、実など、植物のあらゆる部分に存在しています。カリが不足すると、植物の成長が阻害され、葉が黄色く変色したり、実が小さくなったりすることがあります。また、カリは植物の耐病性を高める働きもあるため、カリが不足すると、病害虫にかかりやすくなります。
病気に関する用語

赤星病とは?症状と対策

赤星病の症状とは? 赤星病の症状は、赤星病の原因となる細菌に感染することによって引き起こされます。 赤星病の主な症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛などです。 また、下痢、嘔吐、腹痛などの消化器症状や、咳、痰などの呼吸器症状が現れることもあります。 さらに、重症化すると、脳炎、髄膜炎、心筋炎などの合併症を引き起こす可能性があります。 赤星病の症状は、感染してから数日から数週間後に現れます。 症状の程度は、感染した細菌の種類や量、感染者の健康状態などによって異なります。 一般的に、健康な成人の場合、赤星病の症状は軽度から中等度で、数週間以内に回復します。 しかし、高齢者や乳幼児、免疫力の低下している人などでは、重症化して命に関わる場合もあります。 赤星病の症状がみられる場合は、すぐに医療機関を受診することが大切です。 早期に診断と治療を受ければ、重症化を防ぐことができます。
育て方に関する用語

硬実種子の特徴と発芽させる方法

硬実種子とは、種子の外皮が硬く、発芽しにくい種子のことです。種子の外皮が硬くなることで、乾燥や低温などの厳しい環境条件から種子を保護することができます。そのような厳しい環境に生息する植物の種子が多く、代表的な硬実種子としては、マメ科、ミカン科、バラ科の植物の種子が挙げられます。 硬実種子は、外皮が硬いことで発芽しにくいという特徴があります。しかし、硬実種子をまく前に、種子の外皮に傷をつけたり、浸水させたりすることで、発芽を促進することができます。種子の外皮に傷をつけることで、水分や酸素が種子の中に入りやすくなり、発芽しやすくなります。浸水させることで、種子の外皮を柔らかくして、発芽しやすくすることもできます。