容水量とは?土の水分保持力の指標
容水量とは?土の水分保持力の指標
容水量とは、土壌中の水分を保持する能力を示す指標であり、土壌の水分保持力とも呼ばれる。土壌中の水分は、土壌粒子に付着している水と、土壌粒子間にある空間を満たしている水の二つの形態で存在する。このうち、土壌粒子間にある空間を満たしている水を容水量と呼ぶ。容水量は、土壌粒子表面の性質や土壌粒子の形状、土壌構造などの因子によって決まる。
容水量は、土壌の水分保持力を表す指標であり、土壌の水分保持力の大小は、作物の生育に大きな影響を与える。容水量が大きいと、土壌は水を多く保持することができるため、作物は乾燥に強く、水やりの回数を減らすことができる。また、容水量が大きいと、土壌の浸透性が良くなり、降雨による表流水の発生が少なくなる。一方、容水量が小さいと、土壌は水をあまり保持することができないため、作物は乾燥に弱く、水やりの回数を増やす必要がある。また、容水量が小さいと、土壌の浸透性が悪くなり、降雨による表流水の発生が多くなる。