けい酸肥料の基礎知識
けい酸肥料とは
けい酸肥料とは、植物の生育に欠かせない栄養素であるケイ素を多く含む肥料のことです。ケイ素は、植物の細胞壁を強化し、茎や葉を丈夫にします。また、光合成を促進し、病害虫に抵抗力をつけます。
けい酸肥料は、天然の鉱物である珪藻土を原料として作られます。珪藻土は、海や湖の底に堆積した珪藻の遺骸からなる岩石です。珪藻土は、ケイ素を多く含むため、けい酸肥料として使用されます。
けい酸肥料は、水稲、小麦、大豆、野菜、花卉など、さまざまな植物に使用されます。水稲では、いもち病や紋枯病などの病害虫の発生を抑制する効果があります。小麦では、倒伏を防ぎ、品質を向上させる効果があります。大豆では、収穫量を増やす効果があります。野菜では、葉や茎を丈夫にし、病害虫に抵抗力をつけます。花卉では、花の色を鮮やかにし、日持ちを長くする効果があります。