園芸の用語『とう立ち(抽苔)』
園芸の用語『とう立ち(抽苔)』
植物が花を咲かせたり、果実をつけたりするために茎が縦に伸びる現象です。通常、植物は葉を茂らせて光合成を行い、栄養を蓄えます。しかし、ある時期になると、栄養が一定量に達すると、茎が縦に伸び始めます。これは、植物が花を咲かせたり、果実をつけたりするために必要な栄養を茎に送るためです。
とう立ち(抽苔)の仕組み
とう立ち(抽苔)は、植物のホルモンである「ジベレリン」によって引き起こされます。ジベレリンは、茎の頂点にある「頂芽」から分泌されるホルモンです。ジベレリンが茎に作用すると、茎が縦に伸び始めます。また、ジベレリンは、葉の脇にある「腋芽」の成長を抑制します。これにより、葉の脇から花や果実がつくのを防いでいます。
とう立ち(抽苔)の時期
とう立ち(抽苔)の時期は、植物の種類によって異なります。一般的に、春から夏にかけてとう立ち(抽苔)する植物が多いです。しかし、秋や冬にとう立ち(抽苔)する植物もあります。また、一年草は、一度とう立ち(抽苔)すると枯れてしまいますが、多年草は、毎年とう立ち(抽苔)を繰り返します。