胚(珠)培養とは?カンランとハクサイの種間雑種ハクランの作り方
胚(珠)培養とは?
胚(珠)培養とは、受精卵である胚珠を人工的に培養して、植物体を再生させる技術です。受精卵は、花粉が雌しべに付着して、花粉管が伸びて子房に達し、そこで卵細胞と精細胞が融合して形成されます。受精卵は、子房の中で胚珠となって発育し、やがて種子となります。胚(珠)培養では、受精卵を子房から取り出して、人工培地で培養します。人工培地には、受精卵が発育に必要な栄養素や植物成長ホルモンなどが含まれています。受精卵は、人工培地で培養されながら、胚珠となり、やがて種子となります。種子は、発芽して植物体となります。
胚(珠)培養は、植物育種において重要な技術です。胚(珠)培養を利用することで、交配が困難な植物同士の雑種を作出したり、突然変異を起こした植物を選抜したりすることができます。胚(珠)培養は、また、植物の保存や増殖にも利用されています。