ほう素欠乏症に関する園芸用語解説
ほう素欠乏症とは、植物がほう素を十分に吸収できていない状態をいいます。ほう素は植物の成長に不可欠な微量元素であり、細胞壁の形成、タンパク質の合成、炭水化物の輸送などに重要な役割を果たしています。ほう素が不足すると、植物の成長が阻害され、葉が黄変したり、奇形になったり、花が咲かなかったり、果実が実らなかったりするなどの症状が現れます。ほう素欠乏症は、土壌中にほう素が不足している場合や、植物がほう素を吸収できないような条件にある場合に起こります。
ほう素欠乏症は、さまざまな植物で発生します。果樹では、リンゴ、ブドウ、梨、桃、柑橘類などがほう素欠乏症になりやすいです。野菜では、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、レタス、トマト、キュウリなどがほう素欠乏症になりやすいです。花卉では、バラ、カーネーション、ユリ、トルコギキョウなどがほう素欠乏症になりやすいです。