とり木で苗を増やす方法

とり木で苗を増やす方法

とり木とは？

とり木とは、植物の枝を土に埋めたり、水に浸したりして発根させ、それを親木から切り離して独立した新しい植物体にする方法です。とり木は、挿し木や接ぎ木と並ぶ、植物の増やし方の一種です。

とり木は、挿し木や接ぎ木よりも簡単で、成功率が高く、しかも大株になるのが早いため、昔から広く行われてきました。とり木で増やすことのできる植物は、樹木、低木、つる植物など、さまざまな種類があります。

とり木の方法は、植物の種類やその生育状態によって異なりますが、基本的な手順は次のとおりです。

1. 親木の状態を観察し、とり木に適した枝を選びます。
2. 選んだ枝の根元に切り込みを入れ、発根しやすくします。
3. 切り込みを入れた部分を土に埋めたり、水に浸したりします。
4. 発根するまで、土や水を定期的に交換したり、明るい日陰で管理したりします。
5. 発根したら、親木から切り離して独立した新しい植物体とします。

とり木のやり方

とり木とは、枝を親木から切り離さずに新しい根を育て、それを利用して苗を増やす方法です。とり木は、挿し木や接ぎ木よりも簡単にできるので、初心者にもおすすめです。

とり木のやり方は、まず親木の枝を選びます。とり木に適した枝は、直径が1cm前後で、元気で健康な枝です。枝を選んだら、皮を剝く作業を行います。皮を剝く場所は、枝の付け根から10cmほどの位置です。皮を剝く幅は、1cmほどです。

皮を剝いたら、剝いた部分にルート促進剤を塗ります。ルート促進剤は、園芸店で販売されています。ルート促進剤を塗ったら、土を入れた容器を用意します。容器は、直径15cmほどの鉢やプランターがおすすめです。

土を入れたら、その中央に枝を挿します。枝は、皮を剝いた部分を土に埋めるようにします。土を埋めたら、水をたっぷり与えます。とり木をした後は、明るい日陰で管理します。

とり木をした後は、定期的に水やりをしてください。水やりの目安は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。また、肥料も定期的に与えます。肥料は、2ヶ月に1回ほど、緩効性化成肥料を与えます。

とり木をしてから、根が育つまでは、3ヶ月ほどかかります。根が育ったら、親木から切り離して、独立した苗として育てます。

とり木をする適期

とり木をする適期は、一般的に春と秋です。 生育期である春先は、新芽が伸びてくる時期のため、とり木をして根が生えやすいです。秋は、気温が涼しくなり、新芽の生長が落ち着く時期のため、とり木をして根が生えやすいです。どちらの季節も、とり木をした後の管理がしやすいです。特に、春は、気温が暖かくなり、日が長くなるため、とり木をした苗の生長を促しやすいです。秋は、気温が涼しくなり、日が短くなるため、とり木をした苗の生長を抑制しやすいです。

とり木の管理方法

とり木で増やした苗木を定植するまでの管理方法

とり木で苗木を育てたら、定植するまでの間、注意深く管理する必要があります。まず、水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。とり木した当初は、根がまだ十分に発達していないため、水切れに注意が必要です。また、とり木した枝が垂れ下がってしまわないよう、支柱を立てて誘引してあげます。

肥料は、とり木してから1カ月後くらいから与え始めます。与える肥料は、緩効性化成肥料がおすすめです。肥料を与えることで、苗木の生育を促し、根の成長を助けます。

とり木した苗木は、害虫や病気にも注意が必要です。特に、アブラムシやカイガラムシなどが発生しやすいので、定期的に薬剤を散布して駆除します。また、病気にかからないよう、風通しの良い環境で育てます。

とり木した苗木は、定植するまでには約1年ほどかかります。その間、注意深く管理することで、健やかな苗木を育てることができます。

とり木の成功率を上げるコツ

とり木は、植物の繁殖方法の一つで、植物の枝を地面に埋めたり、水に浸したりして、新しい根を発生させて増やす方法です。とり木は、挿し木や株分けよりも成功率が高く、比較的簡単にできるため、初心者にもおすすめです。

とり木の成功率を上げるコツ

1. とり木をする時期は、成長期である春～秋が適しています。
2. とり木をする枝は、元気な枝を選びます。
3. とり木をする場所は、風通しがよく、日当たりの良い場所を選びます。
4. とり木をする前に、枝の皮を剥いておきます。こうすることで、根がより早く発生しやすくなります。
5. とり木をした後は、水やりをこまめに行い、乾燥させないようにします。
6. とり木をしてから1～2か月後、新しい根が発生したら、親株から切り離して新しい鉢に植え替えます。

これらのコツを守ることで、とり木の成功率を上げることができます。