古典

【目次】鴨長明『方丈記』原文と現代語訳

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鴨長明の代表作『方丈記』の原文と現代語訳を掲載しています。

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目次

(一)ゆく河の流れ(冒頭)

 ゆくかはの流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

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鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(一) ~ ゆく河の流れ(冒頭) ~
鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(一) ~ ゆく河の流れ(冒頭) ~

(ニ)安元の大火

 、ものの心を知れりしより、四十よそぢ余りのはるあきを送れるあひだに、世の不思議を見る事、ややたびたびになりぬ。

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鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(二) ~ 安元の大火 ~
鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(二) ~ 安元の大火 ~

(三)治承の辻風

 また、治承ぢしやう四年卯月のころ、中御門なかのみかど京極きやうごくのほどより、大きなる辻風起こりて、六条わたりまで吹ける事はべりき。

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鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(三) ~ 治承の辻風 ~
鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(三) ~ 治承の辻風 ~

(四)福原遷都

 また、治承ぢしやう四年づきのころ、にはかに都うつはべりき、いと思ひのほかなりし事なり。

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鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(四) ~ 福原遷都 ~
鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(四) ~ 福原遷都 ~

(五)養和の飢饉

 また、やうのころとか、久しくなりて覚えず。ふたとせあひだ、世の中かつして、あさましき事はべりき。あるいは春、夏日照り、或は秋、大風、洪水などよからぬ事どもうちつづきて、五穀ことごとくならず。夏植うるいとなみありて、秋刈り、冬をさむるぞめきはなし。

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鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(五) ~ 養和の飢饉 ~
鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(五) ~ 養和の飢饉 ~

(六)元暦の大地震

 また、同じころかとよ、おびたたしくおお振ることはべりき。

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鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(六) ~ 元暦の大地震 ~
鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(六) ~ 元暦の大地震 ~

(七)生きづらい世の中

 すべて世の中のありにくく、我が身とすみかとのはかなくあだなるさま、またかくのごとし。いはむや、所により、身のほどにしたがひつつ、心を悩ます事は、あげてかぞふべからず。

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鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(七) ~ 生きづらい世の中 ~
鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(七) ~ 生きづらい世の中 ~

(八)方丈の庵での生活

 ここに、六十むそぢの露消えがたに及びて、さらにすゑの宿りを結べる事あり。いはば旅人の一夜の宿を作り、老いたるかいこのまゆをいとなむがごとし。これを中ごろの住みかにならぶれば、また百分が一に及ばず。

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鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(八) ~ 方丈の庵の生活 ~
鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(八) ~ 方丈の庵の生活 ~

(九)閑居の気味

 おほかた、この所に住みはじめし時はあからさまと思ひしかども、今すでにいつとせを経たり。仮のいほりもややふるさととなりて、のきくち深く、つちこけむせり。

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鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(九) ~ 閑居の気味 ~
鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(九) ~ 閑居の気味 ~

(十)みづから心に問う(終章)

 そもそも、いちつきかげかたぶきて、さんの山のに近し。たちまちにさんの闇に向かはんとす。

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鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(十) ~ みづから心に問う ~
鴨長明『方丈記』原文と現代語訳(十) ~ みづから心に問う ~
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ABOUT ME
ティラノ芹沢
ティラノ芹沢
住宅街の小さな畑で家庭菜園と養鶏を楽しんでいます。メインは有機農法。自然栽培、放任栽培で育てている野菜もあります。うつ病をきっかけにフリーランスへ転身。お金よりも健康。半農半Xな暮らしを目指しています。
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