園芸の用語『有効水分』について
ガーデニング入門者
先生。園芸の用語で『有効水分』というのがありましたが、どういう意味なんでしょうか?
ガーデニング研究家
有効水分とは、土の中の水の中で、作物に吸収利用される水のことだよ。土の中の水は、いろいろの形で存在しているんだが、作物に吸収利用されるのは主に毛管水だけで、これを有効水分というんだ。
ガーデニング入門者
なるほど。毛管水というのは、土の粒子と粒子の間に存在する水のことですよね?
ガーデニング研究家
そうだよ。毛管水は、土の粒子と粒子の間に存在する細長い水の通り道である毛管管を伝わって移動する水のことだ。作物は、根毛を通して毛管水を取り込むんだ。
有効水分とは。
作物に吸収・利用される水は、土の中にある水のうち、毛管水と呼ばれる水に限られます。この毛管水は、有効水分と呼ばれています。
有効水分とは
-園芸の用語『有効水分』について-
-有効水分とは-
有効水分とは、土壌に含まれる水分の中で植物が利用できる水分のことです。土壌水分は、大きく分けて3つの状態に分けることができます。一つは固体の土壌粒子に吸着された水分で、これは植物は利用できません。二つ目は毛管水と呼ばれる、土壌粒子と土壌粒子の間を埋める水です。毛管水は、細毛管に吸い上げられる性質があり、根によって利用できます。三つ目は自由水と呼ばれる、土壌の細かいすき間を埋める水です。自由水は、重力の影響で下方に移動しやすく、根が直接利用することはできません。
有効水分の量は、土壌の種類、土壌構造、土壌中の有機物の量、土壌中の塩類濃度などによって左右されます。一般的に、砂質土壌よりも粘土質土壌の方が有効水分の量は多くなります。また、団粒構造が発達した土壌では、有効水分の量は多くなります。さらに、土壌中の有機物の量が多いほど、有効水分の量は多くなります。最後に、土壌中の塩類濃度が高いと、有効水分の量は少なくなり、植物は水不足に陥りやすくなります。
土壌中の水の存在形態
土壌中の水の存在形態は、主に5種類に分類されます。
一是、植物体への水分の供給源となる有効水です。土壌の水分は、大きく分けて3つの部分に分けることができます。1つは、植物が吸収できる有効水です。有効水は、土壌中の水分の中で、植物の根が吸収しやすい状態にある水分のことです。
二是、有効水分とは反対に、植物体へ関しにくい固形水です。固形水とは、土壌粒子に強く吸着されて、植物が利用できない水分のことです。
三は、毛管水です。毛管水とは、土壌粒子と土壌粒子の間にある細い隙間を満たす水分です。毛管水は、植物の根が吸収しやすい状態にあるので、有効水に含まれます。
四は、重力水です。重力水とは、土壌の重力によって、土壌の下方に移動する水分のことです。重力水は、植物の根が吸収しにくい状態にあるので、有効水には含まれません。
五は、蒸散水です。蒸散水とは、土壌から蒸発する水分のことです。蒸散水は、植物が根から吸収した水分が、葉の気孔から放出されることで発生します。蒸散水は、土壌中の水分を減少させるので、有効水を減少させることになります。
有効水分の重要性
有効水分の重要性
有効水分とは、植物が根から吸収して利用できる水分のことを指します。有効水分は、植物の成長に欠かせないものであり、不足すると生育不良や枯死を招くことになります。
有効水分の重要性は、以下の点にあります。
* 植物の細胞は、ほとんどが水分で構成されている。
* 水分は、植物が栄養素を吸収するのを助ける。
* 水分は、植物が光合成を行うのを助ける。
* 水分は、植物が蒸散を行うのを助ける。
蒸散とは、植物が葉から水分を放出する現象のことです。蒸散は、植物が体温を調節したり、大気中の水分を補充したりするのに役立っています。
有効水分が不足すると、植物はこれらの重要な機能を果たすことができなくなり、生育不良や枯死を招くことになります。そのため、園芸においては、有効水分を適切に管理することが大切です。
水分の与え方
水分の与え方
植物に水を与える際には、一度に大量の水を与えるのではなく、少量の水を定期的に与えるようにしましょう。こうすることで、植物の根が深くまで伸びていき、乾燥にも強くなるからです。また、水やりをする際には、植物の根元に水をやるようにしましょう。葉っぱに水をかけると、病気の原因になることがあります。また、水やりの頻度は、植物の種類や季節によって異なりますので、それぞれの植物に合った水やりを心がけましょう。
水やりで注意すること
水やりで注意することは、土が乾いたときに十分に与えることです。土が乾いていないのに水を与えると、根腐れを起こす原因となります。また、水やりは朝に行うのがおすすめです。朝は気温が低いため、水やりの際に植物への負担が少なく済みます。ただし、夏場や乾燥が激しい地域では、夕方や夜間に水やりをしても問題はありません。
水やりをするときは、葉や茎に直接水がかからないように注意しましょう。葉や茎に水がかかると、病気の原因となることがあります。また、水やりは根元に直接与えるようにします。葉や茎に水をかけたり、根元から離れた場所に水をやったりすると、十分に水が行き渡らず、植物が枯れてしまうことがあります。
水やりは、植物の種類や生育状況によって異なります。一般的に、多肉植物やサボテンは水やりの回数が少なくても大丈夫ですが、シダやコケ類は水やりの回数が多くなります。また、生育期には水やりの回数を増やし、休眠期には水やりの回数を減らします。