取り木って知ってる？園芸用語で植物を増やす方法

取り木って知ってる？園芸用語で植物を増やす方法

取り木とは？

取り木とは、園芸用語で植物を増やす方法の一種です。植物の茎や枝を傷つけ、そこに発根を促すことで、新しい植物体を作成するテクニックです。取り木は、挿し木や種まきよりも成功率が高く、また、親株と同じ性質を持った植物を確実に得ることができるというメリットがあります。

取り木は、主に木本植物に対して行われます。木本植物とは、木のように茎が木質化し、多年草である植物のことで、樹木や低木、つる植物などがあります。

取り木のメリット

取り木のメリット

取り木は、植物を増やす方法の一つですが、挿し木や種蒔きよりも成功率が高く、また親木と同じ性質の植物を増やすことができるというメリットがあります。また、挿し木や種蒔きでは増やすことが難しい植物でも、取り木であれば増やすことができます。さらに、取り木をすると、親木の根を増やすことができるので、親木の健康状態を良くすることができます。また、取り木は、挿し木や種蒔きよりも簡単に行うことができ、ガーデニング初心者でも挑戦しやすい方法です。

取り木の方法

取り木とは、植物の枝を親株から切り離さずに発根させ、新しい株を作る方法です。植物を増やすための一般的な方法であり、挿し木や種まきよりも成功率が高いのが特徴です。取り木は、春から秋にかけて行うことができますが、最適な時期は6月～7月頃です。

取り木の方法は、まず植物の健康な枝を選びます。枝は、太すぎず細すぎないものを選びましょう。次に、枝の根元から約10cmのところに切り込みを入れます。切り込みを入れた部分は、根が成長しやすいように少し傷つけておきましょう。切り込みを入れたら、湿らせた水苔やバーミキュライトを巻きつけます。水苔やバーミキュライトは、根が成長しやすいように、しっかりと巻きつけましょう。巻きつけたら、ビニール袋で枝を覆います。ビニール袋は、根が成長しやすいように、湿った状態を保ちましょう。

ビニール袋を被せた枝は、明るい日陰に置きましょう。直射日光に当てると、枝が枯れてしまうことがあります。発根するまでは、定期的に水やりを行いましょう。発根するまでは、3週間～1か月程度かかります。発根したら、ビニール袋を外して、鉢植えや地植えに移植します。

取り木に適した植物

取り木に適した植物は、挿し木や株分けよりも簡単に増やすことができる植物です。一般的に、根が充実していて、幹や枝が充実している植物が適しています。また、成長が早く、丈夫な植物も適しています。

適した植物の例としては、バラ、アジサイ、ツツジ、サツキ、ハイビスカス、クチナシ、夾竹桃、パキラ、ドラセナ、サンセベリアなどがあります。これらの植物は、いずれも取り木をしやすい品種です。

取り木を行う時期は、植物の成長期である春から秋頃が適しています。この期間は、植物の根が活発に成長するため、取り木を成功させやすいです。

また、取り木を行う際には、清潔な用土と水、園芸用のナイフやハサミを用意しておく必要があります。用土は、水はけがよく、通気性のよいものが適しています。水は、水道水ではなく、カルキ抜きをした水を使用します。園芸用のナイフやハサミは、清潔にしておくことで、植物に病気を移すのを防ぐことができます。

取り木の注意点

取り木とは、植物の枝を途中で切らずに、その枝を土に挿して発根させて増やす方法です。植物を増やす方法としては、挿し木や株分けなどがありますが、取り木はそれらに比べて比較的成功率が高く、初心者でも簡単にできます。

取り木をする際には、まず増やしたい植物の枝を選びます。枝は、太すぎず細すぎず、ある程度の強度があるものが適しています。また、枝が伸びすぎていると発根しにくいので、適度に剪定しておきます。

枝を選んだら、その枝の途中をナイフで斜めに切り込みを入れます。切り込みを入れた部分に発根促進剤を塗布しておくと、発根を促進することができます。

切り込みを入れた部分を土に挿します。土は、水はけの良い土を使用してください。土に挿した後は、水をたっぷり与えておきましょう。

取り木をした後は、定期的に水やりをして、発根を促します。発根には時間がかかるので、気長に待ちましょう。発根したら、親株から切り離して、別の鉢に植え替えてください。

取り木をする際に注意すべき点は、枝が折れないようにすることです。また、切り込みを入れる位置は、枝の節に近い方が発根しやすいので、注意してください。