園芸の用語『モダンローズ』について
-モダンローズの歴史-
モダンローズは、19世紀初頭に生まれた品種です。それまでは、バラは主に食用や薬用として栽培されていましたが、19世紀になると、観賞用として栽培されるようになりました。モダンローズは、それまでのバラよりも花が大きく、色が鮮やかで、香りが強いのが特徴です。
モダンローズは、ヨーロッパで生まれました。19世紀初頭、フランスのジョセフ・ペラン氏が、中国から持ち込まれたバラとヨーロッパ原産のバラを交配させて、新しい品種のバラを作りました。このバラは、後に「ペランバラ」と呼ばれるようになります。ペランバラは、モダンローズの祖先となったバラです。
モダンローズは、19世紀半ばにイギリスに伝わりました。イギリスでは、モダンローズはすぐに人気を集め、多くの品種が作出されました。イギリスで作出されたモダンローズは、アメリカやヨーロッパ各地に広まり、現在では世界中で栽培されています。
モダンローズは、現在では1万種類以上あると言われています。その中には、一重咲き、八重咲き、半八重咲きなど、さまざまな花弁を持つ品種があります。また、赤、ピンク、白、黄色、オレンジなど、さまざまな花色の品種があります。モダンローズは、花壇や鉢植え、切り花など、さまざまな用途で楽しまれています。