害虫に関する用語

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園芸におけるバイオコントロール→ 生物農薬について

生物農薬とは、害虫や病気を制御するために使用される生物のことです。様々な生物が害虫や病気を制御するために使用されますが、その中でも最も一般的に使用されているのは、天敵(捕食者や寄生者)と病原体(ウイルス、細菌、真菌)です。 天敵は、害虫を捕食したり、寄生したりして、その個体数を抑制します。例えば、テントウムシは、アブラムシを捕食することで、アブラムシの個体数を抑制するのに役立ちます。 病原体は、害虫や病気を引き起こすことで、その個体数を抑制します。例えば、バシラス菌は、アオムシを死に至らしめる病気を引き起こすことで、アオムシの個体数を抑制するのに役立ちます。 生物農薬は、害虫や病気を化学農薬よりも安全かつ効果的に制御することができるため、近年、注目を集めています。
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園芸の用語『エアゾール』の意味と使い方

エアゾールとは? エアゾールとは、微細な固体粒子または液体粒子が気体中に浮遊した状態のことをいいます。エアゾールは、自然界にも人工的に作られたものにも存在します。自然界では、海からの水しぶきや火山灰、花粉などがエアゾールの一種です。人工的には、スプレー缶やエアゾール式の殺虫剤、塗料などがエアゾールを発生させます。エアゾールは、粒子の大きさが0.1~100マイクロメートルと非常に小さく、空気中に長時間浮遊することができます。そのため、エアゾールは、長距離を移動して大気汚染を引き起こしたり、人間の健康に悪影響を及ぼしたりすることがあります。
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ウリハムシの生態と防除法

ウリハムシとは、ウリ科の植物に大きな被害をもたらす害虫です。体長は約5mmで、緑色や黒色をしています。ウリハムシの幼虫は地中に生息し、ウリの根っこを食べて成長します。成虫になると、葉っぱを食べたり、花を傷つけたりするようになります。ウリハムシはウリ科の植物であれば、どのような種類でも被害を与えますが、特にキュウリやスイカ、カボチャなどの人気の高い野菜に大きな被害をもたらします。
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園芸用語 「イラガ」 とその対策

イラガは、日本全土に生息するガの一種で、幼虫は毒針毛を持っていることで知られています。毒針毛に触れると、かゆみや腫れなどの症状が出ることがあります。イラガの成虫は、体長約15~20mmで、灰褐色または淡黄色の翅を持っています。幼虫は、体長約30~40mmで、緑色または灰緑色の体色をしています。イラガは、トチノキやクヌギなどの木に生息し、葉っぱを食べて成長します。6~7月に成虫になり、交尾後に産卵します。卵は、10日ほどで孵化し、幼虫が誕生します。幼虫は、約1ヶ月かけて成長し、その後サナギになります。サナギの期間は約2週間で、その後羽化して成虫になります。イラガは、毒針毛を持っているため、素手で触らないように注意しましょう。また、イラガの幼虫は、果実や野菜を食害することがあるため、農作物の被害を防ぐために、駆除することが必要です。
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アメリカシロヒトリって何?生態と被害

アメリカシロヒトリとは、北米原産の蛾の一種です。 日本には1941年に初めて飛来し、現在では全国各地に分布しています。体長は20~25mm、翅を広げると40~50mmで、オスは白色、メスは淡褐色をしています。幼虫は体長が50~60mmで、全身が白い毛で覆われています。アメリカシロヒトリは雑食性で、さまざまな植物の葉を食べます。幼虫は特に食害が激しく、葉を食べ尽くしてしまったり、排泄物で汚したりします。夏には2~3回発生し、1匹のメスが一晩に300個以上の卵を産みます。アメリカシロヒトリは日本の生態系に大きな影響を与えており、防除対策が講じられています。
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ガーデニングコラム~アブラムシを知る~

アブラムシは、植物の汁を吸って生きる昆虫で、世界中に広く分布しています。
約1,000種類以上いるとされており、そのうち日本には100種類程度が生息しています。

アブラムシの体は小さく、1~2mm程度です。
体は軟らかく、翅(はね)は4枚または6枚あります。
色は緑色、黄色、赤色など様々ですが、透明なアブラムシもいます。

アブラムシは、植物の新芽や葉っぱに群がって、汁を吸います。 汁を吸われた植物は、弱って枯れてしまうことがあり、農作物や観葉植物に大きな被害を与える害虫として知られています。
また、アブラムシはウィルス病を媒介することもあります。

アブラムシが媒介するウィルス病としては、モザイク病、黄化病、萎縮病などがあります。 これらのウィルス病は、植物の生育を阻害したり、果実が変形したりするなど、大きな被害をもたらします。
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アブラムシの生態と防除

アブラムシとは? アブラムシとは、カメムシ目ヨコバイ亜目に属する昆虫の一種です。 世界中に生息しており、約2,000種が知られています。体長は1~2mm程度で、体は緑色、黒色、黄色、褐色など様々です。口器は針のように鋭く、植物の汁を吸って生活しています。アブラムシは単為生殖を行うため、1匹の雌から大量の子孫が生まれることができます。そのため、あっという間に増殖して植物に被害を与えることがあります。
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アザミウマとは?特徴、駆除方法、予防対策

アザミウマとは?特徴、駆除方法、予防対策 アザミウマの特徴 アザミウマは、体長約1~2ミリメートルほどの小さな昆虫です。体は細長く、色は黒褐色や黄褐色をしています。口吻は細長く、植物の汁を吸うために使われます。また、頭部には2本の触角があり、複眼は大きく発達しています。アザミウマは、世界中に分布しており、さまざまな植物に寄生して、食害を与えています。日本では、約200種類のアザミウマが生息していると言われています。アザミウマは、主に植物の葉や花を食害します。食害されると、葉や花が傷つき、生育が悪くなります。また、アザミウマは、植物に病気を媒介することもあります。 アザミウマは、非常に繁殖力が高い昆虫です。1匹のメスが1シーズンに産む卵の数は、100~200個にもなります。卵は、植物の葉や茎に産みつけられます。卵から孵った幼虫は、植物の汁を吸って育ちます。幼虫は、約1か月で成虫になります。成虫は、植物の花や葉に寄生して、食害を与えます。アザミウマは、年間を通して発生しています。しかし、特に春と秋に発生が多くなります。
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ヨトウムシの駆除方法について

ヨトウムシとは、畑や庭によく生息する蛾の幼虫です。体長は約4~5cmで、色は黒や灰色をしています。ヨトウムシは、主に葉や茎を食べて成長します。葉や茎を食べられると、植物が弱って枯れてしまうことがあります。ヨトウムシは、特にナスやトマトなどの野菜に被害を与えます。ヨトウムシ駆除には、薬剤散布や捕獲器の設置などの方法があります。薬剤散布は、ヨトウムシを駆除する効果の高い方法ですが、薬剤によっては人体に有害なものもあります。捕獲器の設置は、ヨトウムシを捕まえて駆除する効果のある方法ですが、捕獲器の設置場所や設置方法によっては、効果が得られないことがあります。
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浸透移行性剤とは?効果と使い方を解説

浸透移行性剤は、植物組織に侵入して拡散し、病害虫を駆除する薬剤です。 浸透移行性剤は、葉や茎から吸収され、植物体内に移動します。 移動した薬剤は、病害虫を駆除し、植物を保護します。 浸透移行性剤は、水和剤、乳剤、油剤などの剤型があり、噴霧、灌注、土壌処理などの方法で施用されます。 浸透移行性剤は、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、アザミウマなどの害虫や、うどんこ病、さび病、灰色かび病などの病気を防除するのに効果があります。 浸透移行性剤は、植物体内を移動するため、薬剤が雨や風で洗い流される心配はありません。 また、浸透移行性剤は、病害虫に直接触れなくても効果を発揮するため、薬剤がかかりにくい場所にいる病害虫にも効果があります。