病気に関する用語

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園芸用語『乳剤』

乳剤とは、水と油を混ぜて作られた液体のことです。水と油は本来混ざり合わない性質がありますが、乳化剤を加えることで混ざり合うようになります。乳化剤は、水と油の表面張力を下げて、互いに混ざりやすくする働きがあります。乳剤は、水の中に油を分散させた「油分散乳剤」と、油の中に水を分散させた「水分散乳剤」の2種類に分類されます。園芸の世界で使用される乳剤は、いずれも油分散乳剤です。乳剤は、水に比べて油に溶ける薬剤を分散させるのに適しています。例えば、殺虫剤や殺菌剤の中には、水に溶けにくいものがあります。このような薬剤を水で希釈して散布すると、薬剤が水に溶けずに固まってしまい、散布の効果が得られません。そこで、乳剤を使用することで、薬剤を水に分散させて均一に散布することができるのです。また、乳剤は水に比べて粘度が高いため、葉や茎に付着しやすく、薬剤の効果が持続することが特徴です。
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園芸用語『ベノミル水和剤』をわかりやすく解説!

ベノミル水和剤とは、殺虫剤として有名なベノミルを水で希釈して使用しやすくしたものです。殺菌剤殺ダニ剤などの効果もあり、広い範囲の害虫や病気を防除することができます。また、ベノミル水和剤は、水和剤なので水に溶けやすく、散布する際にもムラができにくくなります。 ベノミル水和剤の特徴は、速効性があることです。散布するとすぐに害虫や病気を駆除することができます。また、ベノミル水和剤は、残効性もあるため、持続的に効果を発揮し続けてくれます。さらに、ベノミル水和剤は、低毒性なので、人体や環境に優しい薬剤でもあります。
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園芸用語辞典:苦土欠乏症とは

-苦土欠乏症とは何か- 苦土欠乏症とは、土壌中のマグネシウム欠乏によって引き起こされる植物の障害です。マグネシウムは、植物の光合成、タンパク質合成、炭水化物代謝など、さまざまな生理機能に関与しています。マグネシウムが不足すると、これらの生理機能が阻害され、植物の生育に悪影響を及ぼします。 苦土欠乏症は、マグネシウムを多く必要とする植物で発生しやすいです。代表的な例としては、ジャガイモ、トマト、キュウリ、メロン、スイカ、イチゴなどがあります。また、酸性土壌や砂質土壌でも発生しやすいです。
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園芸の悩みがく割れとは

がく割れとは、果物や野菜の皮が割れてしまう現象のことです。果実や野菜は、成長するにつれて大きくなり、皮が薄くなっていきます。そのため、果実や野菜が大きくなりすぎると、皮が破れてしまうのです。 がく割れは、果物や野菜の品質を低下させるだけでなく、病害虫の侵入を容易にしてしまうため、収穫量や収益に影響を与えます。また、がく割れした果物や野菜は、見た目が悪いため、市場に出荷することができなくなってしまうこともあります。 がく割れを防ぐためには、果物や野菜を適期に収穫し、適正な温度と湿度で貯蔵することが大切です。また、果物や野菜に過剰な肥料を与えないことも、がく割れを防ぐために重要です。
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かいよう病と上手に向き合うコツ

かいよう病とは? かいよう病は、精神的にストレスを感じた事によって発症する別名「心因性咳嗽(しんいんせきがい)」と呼ばれるものであり、咳だけが症状で、その背後に発熱や分泌物などの炎症反応はありません。 かいよう病が疑われる場合は、医師による問診と身体検査が行われます。問診では、患者さんのストレスを感じた状況や咳の詳しい症状などを聞かれます。身体検査では、肺や心臓に異常がないかを確認します。 かいよう病と診断されたら、治療はストレスを減らすことが中心となります。医師は、患者さんのストレスの原因を特定し、その原因を取り除くための方法を一緒に考えます。また、咳の症状を和らげるための薬を処方することもあります。
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ベと病ってどんな病気?

ベと病とは、カビの一種であるベト病菌によって引き起こされる病気です。ベト病菌は、野菜や果物、花などの植物に寄生し、葉や茎、果実などに病斑を引き起こします。ベと病は、世界中の多くの地域で発生しており、農業生産に大きな損害を与えています。 ベと病菌は、空気中や土壌中に存在しており、植物の傷口から侵入して増殖します。ベと病菌の増殖が進むと、植物の葉や茎、果実などに病斑が現れます。病斑は、最初は小さな水浸状の斑点ですが、次第に大きくなり、褐色や黒色に変色します。病斑ができると、植物は光合成ができなくなり、生育が阻害されます。また、ベと病菌は、植物の組織を破壊して腐敗させ、収穫物を腐らせてしまいます。
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菌核病とは?特徴・予防・対処法を徹底解説

菌核病とは、結核菌によって引き起こされる感染症です。結核菌は、空気中を漂う小さな粒子となって、鼻や口から体内に侵入します。菌核病は、肺に感染することが最も多く、肺結核と呼ばれます。また、脳、腎臓、骨、リンパ節など、体の他の部位にも感染することがあります。 菌核病の症状は、感染している部位によって異なります。肺結核の場合、せき、痰、発熱、体重減少などがみられます。脳結核の場合、頭痛、吐き気、嘔吐などがみられます。腎臓結核の場合、血尿、タンパク尿、腎機能障害などがみられます。骨結核の場合、関節の痛みや腫れがみられます。リンパ節結核の場合、リンパ節の腫れがみられます。 菌核病は、抗菌薬で治療することができます。治療は、感染している部位や菌核病の重症度によって異なります。肺結核の場合、通常は6~9ヶ月間の抗菌薬の服用が必要です。脳結核や腎臓結核の場合、より長い期間の抗菌薬の服用が必要になることがあります。 菌核病は、予防接種によって予防することができます。菌核病の予防接種は、生後6~12ヶ月で接種されます。菌核病の予防接種は、生涯にわたって有効です。 菌核病は、適切な治療を受ければ治癒する病気です。しかし、治療をせずに放置すると、重症化して死に至ることもあります。菌核病の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診することが大切です。
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条腐病とは?トマトの生理病を解説

条腐病とは、トマトの果実に黒褐色の斑点が発生し、やがて腐敗する生理病です。この病気は、トマトの果実が成長する際に、カルシウムが不足することによって引き起こされます。カルシウムは、果実の細胞壁を強化し、腐敗を防ぐ役割を果たしています。しかし、トマトの果実が急速に成長すると、カルシウムの供給が追いつかなくなり、条腐病が発生しやすくなります。条腐病は、主に、高温多湿の条件で発生します。また、カルシウムが不足した土壌で栽培されたトマトも、条腐病が発生しやすくなります。 条腐病の症状は、トマトの果実に黒褐色の斑点が発生することです。これらの斑点は、最初は小さくても、次第に拡大し、やがて果実全体が腐敗してしまいます。条腐病に感染したトマトは、食用には適しません。 条腐病を防ぐためには、トマトの果実にカルシウムを十分に供給することが大切です。カルシウムは、石灰や草木灰などの資材を土壌に施用することによって供給することができます。また、トマトの果実が急速に成長しすぎないように、適切な水やりと施肥を行うことも大切です。
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うどんこ病とは?原因と対策を解説

うどんこ病とは、うどんこ菌による植物の病気です。世界中の多くの植物に感染し、日本国内でも広く分布しています。うどんこ病の症状は、葉や茎に白い粉状のかびが生えることです。 かびは次第に広がって、葉が枯れたり、実がつかなくなったりすることがあります。うどんこ病は、高温多湿を好みます。夏場や梅雨時期に発生しやすく、特に、日当たりの悪い場所や風通しの悪い場所での被害が大きくなります。 うどんこ病の原因は、うどんこ菌です。うどんこ菌は、空気中や土壌中に存在しており、植物の気孔から侵入します。 うどんこ菌が侵入すると、植物の組織内で菌糸を伸ばし、胞子を作ります。胞子は風や水で他の植物に運ばれ、新しいうどんこ病を発生させます。
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園芸の用語『いもち病』について

いもち病の症状と特徴 いもち病は、稲と麦を侵す真菌性疾患です。稲では、葉に黄色の斑点が現れ、次第に斑点は拡大して枯死していきます。また、稲穂にも被害が及び、籾が白っぽくなることがあります。麦では、葉に赤褐色の斑点が現れ、次第に斑点は拡大して枯死していきます。また、麦穂にも被害が及び、籾が黒っぽくなることがあります。いもち病は、風や雨によって胞子が運ばれて感染します。また、土壌に含まれる胞子から感染することもあります。いもち病は、稲作や麦作に大きな被害を与えるため、防除が必要です。防除には、耐病品種の栽培や、殺菌剤の散布などが有効です。