園芸の用語『りん酸』について
りん酸とは、リンと酸素からなる化合物です。植物の成長に欠かせない栄養素のひとつで、特に開花や結実を促す効果があります。また、根の発達を促進し、病害虫に強い植物を育てる効果もあります。
りん酸は、土壌中に存在するリン酸イオンの形で植物に吸収されます。リン酸イオンは、植物の細胞壁の形成、エネルギーの貯蔵、DNAやRNAの合成など、様々な生命活動に関与しています。
りん酸が不足すると、植物の成長が阻害され、花や実がつきにくくなります。また、葉が黄変したり、根が弱ったりするなどの症状が現れます。リン酸が過剰になると、植物の生育が抑制されたり、土壌が酸性化したりすることがあります。
りん酸は、肥料として使用されることが多いです。リン酸肥料には、水溶性リン酸肥料、緩効性リン酸肥料、有機リン酸肥料などがあります。水溶性リン酸肥料は、すぐに効果が出ますが、持続性は短いです。緩効性リン酸肥料は、効果が出るまでに時間がかかりますが、持続性は長いです。有機リン酸肥料は、土壌を改良し、植物の根の張りを促進する効果があります。