園芸の害虫ダンゴムシへの対処法
ガーデニング入門者
先生、ダンゴムシの防除方法について教えてください。
ガーデニング研究家
ダンゴムシは、デナポンなどの誘殺剤を散布することで防除することができます。
ガーデニング入門者
デナポンとは、どのような薬剤ですか?
ガーデニング研究家
デナポンは、有機リン系の殺虫剤です。ダンゴムシをはじめ、アブラムシやハダニなどの防除にも効果があります。
ダンゴムシとは。
ダンゴムシは雑食性で、芽、苗、果物など何でも食べます。活動期は5月から10月です。ダンゴムシは鉢の下やゴミ置き場など、じめじめした場所に集まり、触ると丸い球状になります。どこにでもいますが、ナメクジと並んで嫌われています。ダンゴムシを防ぐには、ゴミを積んでおかないことと、デナポンなどの誘殺剤を散布することが有効です。
ダンゴムシの生態と特徴
ダンゴムシの生態と特徴
ダンゴムシは、節足動物門甲殻綱等脚目ダンゴムシ科に属する生物です。世界に約3,000種が分布しており、日本には約100種のダンゴムシが生息しています。ダンゴムシは、湿った土壌や落ち葉の下などに生息し、腐葉土や枯れ草などを食べています。また、ダンゴムシは、夜行性で、昼間は土の中や落ち葉の下などに潜んでいます。ダンゴムシの体は、13節に分かれていて、頭部、胸部、腹部から構成されています。頭部には、触角、複眼、口器があります。胸部には、歩脚が6対あります。腹部は、長い筒状の形をしており、その中に消化器系、呼吸器系、生殖器系などの内臓が入っています。ダンゴムシは、体全体が灰褐色や黒褐色をしており、甲羅に丸い模様があります。ダンゴムシは、丸まって球状になることができます。これは、敵から身を守るための習性です。ダンゴムシは、繁殖力が強く、1匹のメスが1度に100個以上の卵を産みます。ダンゴムシは、成長するにつれて脱皮を繰り返します。ダンゴムシは、寿命が約1年です。
ダンゴムシの発生時期と被害
ダンゴムシの発生時期と被害
ダンゴムシは、3月から11月にかけて発生する害虫です。特に、春と秋は活動が活発になり、被害が多発します。ダンゴムシは、葉っぱや茎を食害し、植物の成長を阻害します。また、ダンゴムシの糞が植物に付着すると、病気を引き起こすこともあります。ダンゴムシは、湿気や腐敗した有機物を好むため、庭や畑の隅、コンポスト、プランターの下などに生息することが多いです。ダンゴムシは、夜行性であるため、被害に気付くのが遅れがちです。そのため、定期的に庭や畑をチェックして、ダンゴムシの発生状況を把握することが大切です。
ダンゴムシの防除方法
ダンゴムシの防除方法
ダンゴムシの防除は、物理的な方法、化学的な方法、生物的な方法があります。
物理的な方法としては、ダンゴムシの生息場所となる草や落ち葉を取り除く、ダンゴムシの侵入を防ぐために粘着テープや防虫ネットを設置する、ダンゴムシを捕まえて駆除するなどの方法があります。
化学的な方法としては、ダンゴムシ駆除剤を散布する方法があります。ダンゴムシ駆除剤は、ホームセンターや園芸店などで販売されています。使用する際には、必ず説明書に従って使用してください。
生物的な方法としては、ダンゴムシを捕食する益虫を圃場に放つ方法があります。ダンゴムシを捕食する益虫には、ムカデ、ヤスデ、トビムシなどがあります。
ダンゴムシを寄せ付けないための対策
ダンゴムシを寄せ付けないための対策
ダンゴムシは、野菜や果物を食べてしまう害虫です。ダンゴムシを寄せ付けないためには、次のような対策が有効です。
-1. ダンゴムシの好む環境を作らない-
ダンゴムシは、湿気のある暗い場所を好みます。ダンゴムシが好む環境を作らないように、水はけをよくし、ダンゴムシが隠れられるような場所を減らしましょう。
-2. ダンゴムシの嫌いなものを利用する-
ダンゴムシは、柑橘系のにおいや、唐辛子のにおい、酢のにおいを嫌います。これらのにおいのするものをダンゴムシが好む場所に置いておくと、ダンゴムシを寄せ付けにくくすることができます。
-3. ダンゴムシを捕まえる-
ダンゴムシを捕まえるには、トラップを作ったり、手で捕まえたりすることができます。トラップを作る場合は、ダンゴムシの好む餌となるものを容器に入れて、ダンゴムシを誘き寄せます。手で捕まえる場合は、ダンゴムシを驚かせないようにそっと捕まえましょう。
-4. ダンゴムシの天敵を利用する-
ダンゴムシには、トカゲやカエルなどの天敵がいます。ダンゴムシの天敵を庭に呼び込むことで、ダンゴムシを駆除することができます。
-5. 農薬を使う-
ダンゴムシを駆除するには、農薬を使うこともできます。しかし、農薬は環境や人体に悪影響を及ぼす可能性があります。農薬を使う場合は、使用上の注意をよく読んで、安全に使用しましょう。
ダンゴムシ被害を受けた植物のケア
–ダンゴムシ被害を受けた植物のケア–
ダンゴムシは多くの植物を食い荒らす嫌われ者ですが、被害を受けてしまった植物を適切に処置することで、回復させることができます。まず、被害を受けた部分を切り取ります。これにより、ダンゴムシがさらに広がるのを防ぎます。次に、植物を殺虫剤で処理します。これにより、残っているダンゴムシを駆除することができます。殺虫剤は、ホームセンターなどで購入できます。最後に、植物に十分な水を与えます。これにより、植物が回復するのを助けることができます。また、ダンゴムシが好まない環境を作るために、植物の周りに堆肥を撒くのも効果的です。堆肥には、ダンゴムシが嫌う成分が含まれています。