穂肥とは?使い方と注意点を解説
ガーデニング入門者
先生、『穂肥』ってどんな肥料ですか?
ガーデニング研究家
穂肥とは、稲作などの出穂時に施用する追肥のことです。籾の充実や収量増加が目的ですが、過剰の施用では食味や品質を低下させることがあるので注意が必要です。
ガーデニング入門者
なるほど。穂肥は、稲の収穫量を増やすために使う肥料なんですね。でも、やりすぎると食味や品質が落ちてしまうことがあるんですね。
ガーデニング研究家
その通りです。穂肥は、適切な量とタイミングで使用することが大切です。稲の生育状況や天候などを考慮して、適切な量を施用するようにしましょう。
穂肥とは。
「穂肥」は、稲作などの出穂時に与える追肥のことです。穂肥は、籾の充実や収量増加を目的としていますが、過剰に与えると、食味や品質が低下することがあります。
穂肥とは
-穂肥とは-
穂肥とは、稲の穂が分化する時期に施す肥料のことです。穂肥は、稲の生育にとって非常に重要な肥料であり、穂の数を増やし、穂の重さを増やす効果があります。また、穂肥を施すことで、稲の倒伏を防ぎ、収穫量を増やすことができます。
穂肥は、稲の生育状況に合わせて施す必要があります。穂肥を施す時期は、稲の生育状況によって異なりますが、一般的には、出穂の10日前から1週間前頃が適期とされています。穂肥の種類や量は、稲の生育状況や土壌の状態によって異なりますが、一般的には、窒素、リン酸、カリウムをバランス良く含んだ肥料を施します。
なお、穂肥を施す際には、以下の点に注意する必要があります。
* 穂肥を過剰に施すと、稲の倒伏や品質の低下につながるため、適正量を施す必要があります。
* 穂肥を施す時期が遅れると、稲の収量が低下する可能性があるため、適期に施す必要があります。
* 穂肥を施す際には、肥料を稲株の根元に施す必要があります。葉の上や茎に肥料がかからないように注意する必要があります。
穂肥の目的
穂肥の目的は、稲の穂の数が多くなり、またより良い穂になるよう促し、玄米収量が確実に増収されるようにすることが主目的です。
穂肥には増収のための肥料のほかに、玄米の品質を向上させることを目的とする肥料もあります。品質向上の目的で施用される肥料は、登熟期から成熟期まで施肥する登熟促進肥、玄米の色づきをよくする着色促進肥、食味を向上させる旨味向上肥の三つに分けられています。
また、水稲の穂肥では、リン酸は概して効きが悪いので施用量を少なくし、窒素、カリ含量を多めにするのが原則です。
穂肥の時期
穂肥の時期は、稲の生育に応じて異なりますが、一般的には出穂期の約1週間前から10日前に行われます。この時期は、稲穂が充実し、実が大きく膨らむ時期で、穂肥を与えることで、稲の生育を促進し、収量を増加させることができます。穂肥は、チッソ、リン酸、カリウムをバランスよく含んだ肥料を使用することが望ましいです。チッソは、葉や茎の成長を促進し、タンパク質の合成を助けます。リン酸は、根や花の発育を促進し、実の肥大を助けます。カリウムは、茎や葉の強度を高め、病害虫の発生を抑える効果があります。穂肥を施す際には、稲の生育状況や天候などを考慮し、適切な量を使用することが大切です。
穂肥の量
穂肥の量
穂肥の量は、イネの生育状況や田んぼの肥沃度によって異なります。穂肥はイネが穂を形成する時期に与える肥料なので、生育期や品種、田んぼの肥沃度などによってその量は変わってきます。一般的に、10アールあたり窒素成分で10~15kg、リン酸成分で5~10kg、カリ成分で10~15kgが目安とされています。しかし、穂肥の量は、イネの生育状況や田んぼの肥沃度によって異なるため、実際の施肥量は専門家に相談して決めるのがよいでしょう。
穂肥の量が多すぎると、イネが倒伏しやすくなったり、穂が実らなくなったりするなどの障害が発生する可能性があります。また、穂肥の量が少ないと、イネの生育が不十分になり、収穫量が減る可能性があります。穂肥は、イネの生育状況や田んぼの肥沃度に合わせて適切な量を施肥することが大切です。
穂肥の注意点は?
穂肥の注意点
穂肥は、稲の生長を促進し、収量を上げるために使用する肥料です。しかし、使い方を誤ると、稲の生長に悪影響を及ぼすこともあります。穂肥を使用する際には、以下の点に注意しましょう。
- 穂肥は、稲の穂が出る時期に使用する肥料です。穂が出る時期は、稲の品種や地域によって異なりますので、注意しましょう。
- 穂肥は、稲の生育状況に合わせて使用量を調整しましょう。稲の生育が旺盛な場合は、穂肥を多めに使用しても問題ありませんが、生育が弱い場合は、穂肥を少なめにしてください。
- 穂肥は、稲の根元に施用しましょう。稲の茎や葉に穂肥が触れると、葉焼けを起こすことがあります。
- 穂肥は、雨の後に施用しましょう。雨の後に施用すると、肥料が稲の根に浸透しやすくなります。
- 穂肥は、肥料焼けを起こさないように注意しましょう。肥料焼けを起こすと、稲の生育が止まってしまったり、収量が低下したりします。